手軽に持ち運びでき、撮影表現の幅を広げてくれるクリップオンストロボ。
しかし、数多くの機種が存在し、どれを選べば良いのか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
今回は、クリップオンストロボ選びのポイントを解説します。
目次
自分に最適なクリップオンストロボの選び方
撮影シーンに合ったクリップオンストロボの選び方
ポートレート撮影では、被写体の肌を美しく自然に照らす柔らかな光が求められます。
そのため、バウンス撮影に対応し、光を拡散できるディフューザーなどのアクセサリーが付属している機種を選ぶことが重要といえます。
風景撮影では、広範囲を明るく照らす必要があるため、高いガイドナンバーを持つ機種が適しています。
また、マクロ撮影では、被写体に合わせた繊細な光量調整が必要となるため、細かな設定が可能な機種がおすすめです。
さらに、それぞれの撮影状況を想定し、必要な機能を備えた機種を選択することで、より質の高い写真撮影を実現できるのです。
予算に合ったクリップオンストロボの選び方
クリップオンストロボの価格は、機能や性能によって大きく異なります。
入門者向けの機種は比較的安価ですが、高度な機能や高いガイドナンバーを持つ機種は高価になります。
予算に合わせて機種を選ぶことは重要ですが、安価な機種だからといって機能が全く不足しているわけではありません。
例えば、必要最低限の機能しか求めない場合は、予算を抑えつつも十分な性能を発揮する機種を見つけることが可能です。
一方、高度な機能や高い信頼性を求める場合は、予算を少し高く設定して、より高性能な機種を選択する必要があるでしょう。
このように、自分の予算と求める機能のバランスを考慮し、最適な機種を見つけることが大切です。
カメラとの互換性を確認
クリップオンストロボを購入する際には、必ず自分のカメラとの互換性を確認する必要があります。
機種によっては、特定のカメラメーカーや機種としか互換性がないものもあります。
互換性がない場合、正常に動作しないだけでなく、最悪の場合、カメラを破損させる可能性も考えられます。
そのため、購入前にメーカーのウェブサイトなどで、自分のカメラ機種と対応するクリップオンストロボのリストを確認しましょう。
また、TTL自動調光など、カメラとの連携機能の有無も確認しておくことが重要です。
さらに、購入後のトラブルを避けるためにも、事前にしっかりと互換性を確認することをおすすめします。
TTL自動調光機能の有無で選ぶ
TTL自動調光機能は、カメラが露出を自動的に測定し、適切な光量でストロボを発光させる機能です。
この機能は、露出の調整に慣れていない初心者にとって非常に便利といえます。
なぜなら、正確な露出を得やすく、撮影に集中できるメリットがあるからです。
しかし、TTL自動調光機能を搭載していない機種も存在します。
このような機種では、マニュアルで光量を調整する必要があるため、ある程度の経験が必要です。
そこで、自分のスキルや撮影スタイルに合わせて、TTL自動調光機能の有無を選択することが重要になります。
加えて、将来的にマニュアルでの光量調整に挑戦したいと考えている場合、あえてTTL自動調光機能非搭載の機種を選ぶのも一つの選択肢です。
クリップオンストロボを使いこなすためのテクニック
ガイドナンバーで明るさを理解する
ガイドナンバーは、ストロボの明るさを示す指標です。
ガイドナンバーが高いほど、遠くまで光を届けることができます。
被写体までの距離と絞り値を考慮して、適切な光量を設定する必要があります。
ガイドナンバーを理解することで、より正確な露出を得ることができ、写真のクオリティ向上に繋がります。
また、ガイドナンバーはストロボ選びの際にも重要な要素となるため、しっかりと理解しておきましょう。
さらに、カタログやウェブサイトでガイドナンバーを確認することで、ストロボの性能を比較検討することができます。
発光モードを使い分ける
クリップオンストロボは、様々な発光モードを搭載しています。
例えば、シングル発光モードでは1回だけストロボを発光させます。
一方、連続発光モードでは複数回連続して発光させます。
また、マルチ発光モードでは、特定のパターンでストロボを発光させることができます。
それぞれのモードの特徴を理解し、撮影シーンに合わせて使い分けることで、表現の幅を広げることができます。
さらに、発光モードを効果的に活用することで、よりクリエイティブな写真表現が可能になります。
HSSで表現の幅を広げる
HSS(High-SpeedSync)は、高速シャッター速度を使用してもストロボを発光させることができる機能です。
明るい日中など、通常ではストロボが機能しない状況でも使用可能です。
HSSを使用することで、背景を明るくボケさせながら被写体を明るく照らすといった、より高度な撮影表現が可能になります。
そのため、HSSは、日中のポートレート撮影などで非常に効果的な機能といえます。
また、HSSを活用することで、表現の幅が大きく広がるため、ぜひ使いこなせるようになりましょう。
アクセサリーを活用して表現を豊かにする
クリップオンストロボには、様々なアクセサリーが用意されています。
例えば、ディフューザーは光を拡散させ、柔らかな光を作り出します。
また、ハニカムグリッドは光を絞り込み、より指向性の高い光を作り出します。
これらのアクセサリーを効果的に活用することで、撮影表現の幅をさらに広げることができます。
さらに、アクセサリーの種類や使い方を学ぶことで、より高度なライティングテクニックを習得できるでしょう。
まとめ
クリップオンストロボを選ぶ際には、撮影シーン、予算、カメラとの互換性、TTL自動調光機能の有無などを考慮する必要があります。
また、ガイドナンバーや発光モード、HSS機能、アクセサリーなどを理解し使いこなすことで、より高度な撮影表現が可能になります。
この記事が、クリップオンストロボ選びの参考になれば幸いです。
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