カメラとレンズの組み合わせは、写真表現の可能性を大きく広げます。
しかし、所有するカメラボディとレンズのマウントが異なると、そのままでは装着できません。
そこで登場するのがマウントアダプターです。
この便利なアクセサリーを使えば、これまで諦めていたレンズも活用できるようになり、新たな撮影体験が生まれます。
目次
マウントアダプターの種類と機能は
構造や機構による分類
マウントアダプターには、その構造や機構によっていくつかの種類があります。
例えば、ヘリコイド(ピントを合わせる機構)を内蔵したアダプターは、近距離撮影やマクロ撮影の範囲を広げることができます。
また、絞りリングがないレンズのために絞りリングを搭載したものや、特定のレンズ(例:CONTAXG用)にピントリングを付加したものなど、レンズの操作性を補うための機構を持つアダプターも存在します。
これらは主に、レンズ本来の機械的な機能や、装着したカメラ側での操作を前提としたシンプルな構造のものが多い傾向があります。
電子接点の有無による分類
マウントアダプターは、カメラボディとレンズ間で電子信号をやり取りするかどうかで、大きく二つに分類できます。
一つは「電子接点なし」のタイプです。
これは、主にオールドレンズなど、電子的な通信機能を持たないレンズを現代のカメラに接続するためのものです。
物理的な接続のみを行うため、オートフォーカス(AF)機能や絞りの電子制御は利用できず、マニュアルでのピント合わせや露出設定が必要となります。
もう一つは「電子接点あり」のタイプです。
このタイプは、カメラボディとレンズ間で電子信号を伝達するため、AF機能や手ブレ補正機能、絞り込みなどの機能を、対応するレンズであればそのまま利用できる場合があります。
純正メーカー製のアダプターや、最新のレンズに対応させるためのサードパーティ製アダプターに多く見られます。
マウントアダプターの主な用途は
オールドレンズを再活用する
マウントアダプターの最も代表的な用途の一つは、フィルムカメラ時代から受け継がれる「オールドレンズ」を、現代のデジタルカメラ、特にミラーレス一眼カメラで再び活用することです。
オールドレンズは、現代のレンズとは異なる独特の描写、色合い、ボケ味を持っており、写真に個性的な表現を加えることができます。
ミラーレス一眼カメラはフランジバック(レンズマウント面からイメージセンサーまでの距離)が短いため、物理的に多くの種類のオールドレンズをアダプター経由で装着できるという利点があります。
他マウントレンズをカメラで使う
マウントアダプターは、異なるメーカーやマウント規格を持つレンズを、手持ちのカメラボディに装着して使用することを可能にします。
例えば、CanonのレンズをSONYのカメラで使ったり、NikonのFマウントレンズをZマウントのカメラで使ったりといったことが実現します。
これにより、レンズ選択の幅が飛躍的に広がり、特定のメーカーのシステムに縛られずに、自分の求める表現に合ったレンズを探求できるようになります。
まとめ
マウントアダプターは、カメラボディとレンズのマウント形状やフランジバックを変換するアクセサリーです。
構造や機構による分類や、電子接点の有無による分類があり、それぞれ機能や操作性が異なります。
主な用途は、個性的な描写を持つオールドレンズを現代のカメラで活用することや、異なるマウント規格のレンズを自分のカメラで使えるようにし、レンズ選択の幅を広げることです。
この便利なアイテムを活用することで、写真表現の可能性はさらに広がります。




